モザイク論文

「ちょっと愚痴聞いてよ」

と日本人ポスドクがやってきた。

内容は、愚痴というより、笑い話とも取れるけれど、倫理に反する行動を目にして笑うことは不謹慎か。。

友人が審査した論文が、著者が過去に発表した論文2つをモザイクしたものだったらしい。パラグラフをミックスしただけで、中の文章が全く一緒!

もうすこし、やるなら、わかりにくくできそうなものなのに!

いや、そんなことはしてはいけません、

同じ内容を2重に論文にするのは、研究者としての倫理に外れた行動。

それでも、成果が欲しくてしてしまう人がいる、とは思っていたけれど、

こんなに解りやすくやるものとは思わなかった。

そっくり同じ文章を使えば、検索で簡単にばれてしまうじゃない、

おもしろいから出版されちゃえ、とも思うけれど、

すでに、いっぱい出版されているらしい、

どうやら、あまり人が読まない雑誌(なぜ存在しているのか)でこういうことをいっぱいしているよう。

だれも読まない雑誌にのせて何になるんだか、と目立ちたがりな私なら思うのだけれど、

学術論文を出すことが目的な人と、

学術論文を科学的なコミュニケーションの手段とみる人、

がいる。

論文出すことが目的な人は、「これをやれば、簡単に論文にできますね」

などと言ったりする。そもそも研究きらいなんだろう。

ふうん、そうですか、と聞き流すことにしている。いや、実際は、カチンとしゃくに触るのだけれども、

一方、論文を手段だと思う人は、

まず、研究をする。その上で、おもしろい、新しい、役にたつ、整理して次の研究にいきたい、結果がでた段階で論文にする。

2重投稿は、審査する人の手間もかかるし、論文投稿料もかかるし(通常、税金)、雑誌を読む人も振り回されるし、で科学コミュニティに害あって益なし。

研究ができない(できなくなった)研究者、研究をしたくない(したくない気分のときもある)研究者もいるだろうけれど、それならば静かにしていたい。

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